利用価値・資産価値のない空き家は、負け組の不動産、という意味で「負動産」と言われることがあります。

先日あった相談では、
「こんな田舎の土地じゃ売れないよ」
「こんな古い家は解体するしかない。お金がかかってしょうがない」
と言われ、ご自身が「負動産」と断定しているようでした。
自虐的と言いますか、悲観的と言いますか、言われていることは間違いではないのですが、諦めが早すぎるという視点で見れば不正解かな、と思います。
私も空き家活用を謳っている以上は「何かできないか?」という視点で見ます。
一見、どうしようもない物件でも、視点を変えることで、有効な道筋が立つことがあります。
「そんな可能性のあるなしは問題にならない。町内の方に迷惑はかけられないからさっさと解体して、更地にして除草剤撒いておいて、近所の方に興味持ってもらえたら、なにか建ててもらう」
そんな感覚の人が多いのでしょう。
これでは、日本は、地方から徐々に、街並みや住人が消えてなくなりますね。
リアル「日本沈没」です。
空き家問題は一人では解決できませんし、たった一人の行動で破滅の方向に崩れる、ということもあります。
一人ひとりの理解を深めて、地域の、国の課題として、取り組む必要がありますね。